フィリピンに住んでいると、もう生活に欠かせないのがECサイトの「Lazada(ラザダ)」と「Shopee(ショッピー)」ですよね。私も毎日のようにお世話になっていて、「こんなものまで売ってるの!?」と驚く日々です。
最近、円安の影響もあって「フィリピンペソで稼げる副業ないかな…」と考える時間が増えました。そこでふと思ったんです。「いつも買う側だけど、これ、売る側に回ったら副業になるんじゃない?」と。
さっそく「Lazada 副業」とか「フィリピン 物販」で検索してみたんですが…。日本のサイトだと「Lazada出店は法人のみ」「越境ECはハードルが高い」といった情報ばかり。一瞬「あ、やっぱり個人じゃ無理か…」と諦めかけました。
でも、フィリピン人の友人は「え、誰でも売れるよ?」とケロッとしています。おかしいぞ?と思って、今度は英語や現地の情報を徹底的に調べ、実際に自分で登録して運営してみました。
この記事でわかること
- Lazadaの市場規模と成長性(2025年最新データ)
- 日本の情報と現地情報の違いを整理
- フィリピン在住の外国人が個人セラー登録に必要なもの
- 実際の登録手順(パスポートで可能!)
- Drop off pointの詳細な使い方と場所の探し方
- 副業として始める場合のメリットと課題
- ShopeeとLazadaの比較(セラー視点)
目次
Lazadaとは?フィリピン市場の現状【2025年最新データ】
改めて、私がなぜLazada(ラザダ)に注目したか。まずは「Lazadaって何?」という方のために、そのスゴさと最新の市場データをご紹介します。
Lazadaの基本情報
一言でいうと、Lazadaは「東南アジア版のAmazon」と呼ばれる巨大なECサイト(ネット通販)です。2012年に設立され、現在は中国のアリババグループの傘下。フィリピンだけでなく、以下の6カ国で展開されています:
- フィリピン(Philippines)
- シンガポール(Singapore)
- マレーシア(Malaysia)
- タイ(Thailand)
- インドネシア(Indonesia)
- ベトナム(Vietnam)
これらの国々の人口を合わせると約6.55億人。この巨大市場にアプローチできるのがLazadaの強みです。
💡 注意:lazada.jpとlazada.com.phは別物
日本から東南アジアに向けて販売したい企業向けの「Lazada Japan(lazada.jp)」というページもありますが、今回私がお世話になっているのは、フィリピン国内の一般消費者向けページ(lazada.com.ph)の方です。両者は全く異なるプラットフォームです。
フィリピンにおけるLazadaの位置づけ
フィリピンでは、Shopeeに次ぐ第2位のECプラットフォームですが、興味深いことに、東南アジア6カ国の中で最もLazadaが人気なのがフィリピンなんです。
2024年4月のフィリピンEC市場
合計 $630M(約900億円)の市場規模
Lazada Philippinesの人気カテゴリー(2024年3月)
| カテゴリー | 売上シェア |
|---|---|
| Home & Living(家具・生活用品) | 21% |
| Health & Beauty(健康・美容) | 11% |
| TV & Home Appliances(家電) | 上位 |
| Electronics & Accessories(電子機器) | 上位 |
Lazadaの特徴:メルカリ的なビジネスモデル
私が住んでいるフィリピンでは、マニラの都心部でも、地方の島でも、Lazadaのロゴが入った配送バイクやトラックを見ない日はありません。水や米といった重いものから、急に必要になったガジェットまで、よくお世話になっています。
しかし、注意点として、商品の内容は個人で出店している人が多く、敷居が低くオープンできる分、良いものもあれば、詐欺商品も多いです。
なので、Seller や商品内容をある程度見極める必要があります。出店プロセスは違いますが、ビジネスモデルのキャラクター性という観点でみれば、「メルカリ」を少し商業よりにした感じのサービスです。
なぜフィリピンでLazada副業なのか?市場規模と成長性
フィリピンEC市場の爆発的成長
フィリピンのEC市場は、今まさに黄金期を迎えています。以下のデータをご覧ください:
フィリピンEC市場の成長データ
- 2024年市場規模:約$25 billion(約3.5兆円)
- 年間成長率:20-25%(前年比)
- 2028年予測:P2.2兆ペソ(約5.8兆円)
- 2033年予測:$75 billion(約10.5兆円)
- 人口:1.18億人(東南アジア第2位)
- 35歳以下:64%(若年層が多い)
この数字が示すのは、10年で3倍という驚異的な成長予測です。しかも、現在のEC浸透率はまだ5-10%程度。つまり、まだまだ伸びしろがある市場なんです。
なぜ今がチャンスなのか?
- スマートフォン普及率の上昇:フィリピンではスマホが生活インフラ化
- デジタル決済の普及:GCash、PayMayaなどのモバイルウォレットが浸透
- 物流インフラの改善:7,000以上の島々への配送網が整備中
- COD(代引き)文化:クレジットカード不要で購入可能
- 若年層人口:デジタルネイティブ世代が消費の中心
フィリピンのEC市場はまだ成熟していません。これは「参入障壁が低い」というメリットでもあり、「競争が激化している」というデメリットでもあります。中国からの激安商品が溢れているため、差別化戦略が必要です。
最大の疑問「外国人は個人で登録できる?」
結論から言います。フィリピン在住者(外国人含む)は、Lazadaに「個人 (Individual Seller)」として登録可能です!
日本の情報との違いを整理
日本の情報でよく見る「法人格が必要」というのは、多くの場合「LazGlobal」というプログラムを指しています。これは、日本にいながらフィリピンや他の東南アジア諸国に商品を販売する、いわゆる「越境EC」の仕組みです。この場合、確かに法人口座や事業登録が必要になります。
しかし、すでにフィリピンに住んでいて、フィリピン国内で商品を仕入れ(あるいは持ち込み)、フィリピン国内の顧客に販売する場合は、「Local Marketplace Seller」という枠組みになります。
| 販売形態 | 対象者 | 法人登録 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| LazGlobal(越境EC) | 日本在住の企業 | 必須 | 高い |
| Local Marketplace - Corporate | フィリピン法人 | 必須 | 中程度 |
| Local Marketplace - Individual | フィリピン在住者(外国人含む) | 不要 | 低い |
個人セラー登録に必要なもの
以下が、登録に必要な情報です。法人登録書類(BIR 2303やDTIなど)は、この段階では不要でした。
必須アイテムリスト
- フィリピンの+63で始まる電話番号
- SMS認証で必須。現地のSIMカードが必要
- Globe、Smart、Ditoなど、どのキャリアでもOK
- 有効なメールアドレス
- Gmail、Yahoo、Outlookなど何でもOK
- フィリピン国内の住所
- 商品のピックアップ先(Warehouse Address)になる
- 自宅の住所でOK(アパート、コンドミニアムでも可)
- 有効な身分証明書(ID)
- 外国人の場合はパスポートでOK!
- 他にACR-I Card(外国人登録証)なども可
- フィリピンの現地銀行口座
- 売上金を受け取るための口座
- Gcashではダメで、BDO、BPI、UnionBankなどの銀行口座が必要
- 口座名義はパスポートと同じ名前が望ましい
外国人はパスポートと、現地の銀行口座、現地の電話番号さえ持っていれば、個人として登録できます。フィリピン国籍は不要です!
税金(BIR)について
フィリピンでビジネスをするなら必須の「BIR(税務署)登録」。法人はもちろんBIR 2303(納税証明書)が必須です。じゃあ個人は?
驚いたことに、「Individual Seller」の登録ステップでは、BIRのTIN(納税者番号)の入力は必須ではありませんでした。
ただし、一定期間後、BIR登録に関する申請フォームがメールで届く可能性があります。売上が大きくなってきたら、適切に税務処理を行うことをおすすめします。フィリピンの税理士や会計士に相談しましょう。
実践!Lazadaセラー登録の全手順
「百聞は一見に如かず」ということで、早速Lazadaセラー登録に挑戦してみました。基本的には「Lazada Seller Center」という専用アプリ(またはウェブサイト)から行います。全部英語です。
ステップ1:アカウント作成(電話番号認証)
1まずは「Lazada Seller Center」アプリをダウンロード(AndroidまたはiOS)。起動するとすぐに「Sign up(登録)」画面が出ます。
ここでフィリピンの+63電話番号を入力し、「Verify」をタップ。すぐにSMSで6桁の認証コードが送られてくるので、それを入力します。次にパスワードを設定すれば、第一段階はクリアです。
電話番号は後から変更できません。必ず常に使用している番号を登録してください。お客様からの問い合わせや、配送業者からの連絡がこの番号に来ます。
ステップ2:「Individual Seller」の選択
2次に、セラータイプを選びます。「Corporate(法人)」か「Individual(個人)」の選択肢が出ます。ここで迷わず「Individual」を選択。
ステップ3:住所の登録(Address Book)
3これがちょっと重要です。「Warehouse Address(倉庫住所)」を登録します。
副業で始める場合、もちろん倉庫なんてないので、自宅の住所を登録します。この住所が、売れた商品をクーリエ(配送業者)がピックアップしに来る場所、そして返品先住所になります。
- 正確な住所を英語で入力(Building name、Street、Barangay、Cityなど)
- ランドマークを記載すると配送業者が見つけやすい
- 住所は後から変更可能ですが、審査が必要
- 複数の倉庫住所を登録することも可能(ビジネス拡大後)
ステップ4:ID認証(Verify ID)
4来ました、本人確認です。ここで「ID Type」を選ぶ欄があります。
フィリピン人向けのID(UMID、SSS、Driver's Licenseなど)が並ぶ中、ちゃんと「Passport」の選択肢がありました!
- Passportを選択
- ID番号(パスポート番号)を入力
- 氏名(パスポート記載のフルネーム)を入力
- パスポートの写真ページをスマホで撮影してアップロード
私の場合、一度「画像が不鮮明」とリジェクト(拒否)されました。以下のポイントに注意:
- 明るい場所で撮影(蛍光灯の反射に注意)
- 真上から撮影(斜めNG)
- 四隅がしっかり写るように
- ぼやけていないか確認
- 影が入らないように
ステップ5:銀行口座の登録(Bank Information)
5ID認証が通ると、最後に売上金の振込先を登録します。
- 銀行名を選択(BDO、BPI、UnionBank、Metrobank、Chinabank、Security Bankなど)
- 口座名義人(パスポートと同じ名義が望ましい)
- 口座番号を入力
- 銀行口座の証明書類をアップロード
- Bank Statement(銀行明細)
- 通帳の表紙の写真
- 口座開設時の書類のコピー
これも審査があり、無事に承認されれば…Lazadaセラーアカウントが有効化されます!🎉
私の場合、全プロセスで約2〜3日かかりました。特に土日を挟むと審査が遅れることがあるので、平日に申請することをおすすめします。
登録後にやるべきこと
アカウントが有効化されたら、すぐに以下を確認・設定しましょう:
- Lazada Universityで基礎を学ぶ(無料トレーニング)
- ストア名を設定(後から変更可能)
- 配送設定を確認(どのエリアに配送するか)
- 返品ポリシーを設定
- 商品カテゴリーを理解する
ShopeeとLazada、どちらが売りやすい?徹底比較
Lazadaと並ぶ巨人、Shopee。フィリピン人の友人を見ていると、両方使っている人が多いですが、どちらがセラーにとって有利なのか?実際のデータと体験談を元に比較してみます。
市場シェア比較(2024年)
| 項目 | Shopee | Lazada |
|---|---|---|
| 東南アジアシェア | 52%(1位) | 7.6%(3位) |
| フィリピン月商 | $405M | $224M |
| 成長トレンド | 安定成長 | 2024年に初の黒字化達成 |
セラー視点での詳細比較
| 比較項目 | Lazada | Shopee |
|---|---|---|
| 手数料 | カテゴリーにより異なる(2-4%程度) | カテゴリーにより異なる(一部カテゴリーは無料期間あり) |
| 配送料 | やや高め | 軽量小型商品は無料枠あり(最初の5kg) |
| 物流インフラ | ◎ 自社倉庫40カ所、FBL利用可 | ○ 提携業者(Ninja Van、J&T Expressなど) |
| 返品期間 | 7-30日(LazMallは30日) | 5-7日 |
| カスタマーサポート | AIチャット「Lazzie」+ 人間サポート | ◎ 人間サポート(レスポンス早い) |
| 教育プログラム | ◎ Lazada University(充実) | ○ Shopee University |
| ターゲット層 | やや高級志向、ブランド品、30代以上 | 価格重視、若年層、モバイルユーザー |
| 人気カテゴリー | 家電、家具、プレミアム商品 | ファッション、日用品、安価な商品 |
| プラットフォーム特性 | 伝統的EC、信頼性重視 | ゲーミフィケーション、SNS的要素 |
どちらを選ぶべき?商品別おすすめ
Lazadaが向いている商品
- 単価の高い商品(5,000ペソ以上)
- 家電製品(テレビ、冷蔵庫、エアコンなど)
- 家具・インテリア
- ブランド品(正規品保証が重要)
- プレミアムな美容・健康商品
- ガジェット(スマホ、ノートPCなど)
Shopeeが向いている商品
- 低価格商品(500ペソ以下)
- ファッション・アパレル
- アクセサリー
- 日用品・消耗品
- 軽量・小型商品(配送無料枠活用)
- トレンド商品
私の結論:両方やるのがベスト
実は、両方のプラットフォームに同時出店することも可能です。むしろ、多くの成功しているセラーは両方に出店しています。
- まずLazadaで始める:教育プログラムが充実、物流が安定
- 慣れたらShopeeにも展開:より広い顧客層にリーチ
- 商品によって使い分け:高額商品はLazada、低価格商品はShopee
- キャンペーン時期をずらす:11.11はLazada、12.12はShopeeなど
【重要】Drop off pointの完全ガイド
Lazadaで販売を始めると、商品の発送方法が大きな課題になります。Pick up(自宅集荷)とDrop off(持ち込み)の2つの選択肢がありますが、Drop off pointを活用することで大幅にコストを削減できます。
Pick up vs Drop off:何が違う?
| 項目 | Pick up(自宅集荷) | Drop off(持ち込み) |
|---|---|---|
| 手数料 | 売上から差し引かれる(高い) | 無料または格安 |
| 作業量 | 楽(自宅で待つだけ) | やや手間(持ち込み必要) |
| 時間的自由度 | 配送業者の都合に合わせる | 自分の都合で持ち込める |
| 確実性 | 時々来ないこともある | 確実に発送できる |
| おすすめ度 | 月10個以下の少量販売 | 月10個以上の本格販売 |
コスト比較の実例
例えば、500ペソ(約1,500円)の商品を販売した場合:
- Pick up:配送料50-80ペソが売上から差し引かれる = 純利益が減る
- Drop off:配送料30-50ペソ程度 = 20-30ペソの節約
月に30個販売すれば、600-900ペソ(約1,800-2,700円)の差が出ます!
Drop off pointの探し方
私が最も苦労したのが、「どこにDrop off pointがあるのか分からない」という問題でした。以下の方法で探すことができます。
方法1:Lazada公式マップで探す
以下のページから、最寄りのDrop off pointを検索できます:
Drop off point検索ページ
https://map-aidc-logistics.alibaba.com/lazada-th
検索のコツ
- ページにアクセス
- 上部の検索バーに自分の住所(英語)を入力
- 近くのDrop off pointがマップ上に表示される
- 各ポイントをクリックすると、住所・営業時間が表示される
- 「DOP」または「Collection Point」と表示されているものがDrop off point
方法2:Seller Centerから探す
Lazada Seller Centerアプリ内からも検索できます:
- Seller Centerアプリを開く
- 「Logistics」または「Shipping」セクションに移動
- 「Find Drop-off Point」を選択
- 現在地または住所を入力
- 最寄りのポイントが表示される
主要なDrop off point一覧(メトロマニラ)
フィリピン全土に数百カ所ありますが、特にメトロマニラには98カ所以上のDrop off pointが設置されています。
主要なDrop off point設置場所
1. SMモール系列- SM Megamall(Mandaluyong)- Upper Ground Floor near Cashier 14
- SM City Manila(Ermita)
- SM City BF Parañaque
- SM City Fairview(Quezon City)
- SM City North EDSA(Quezon City)
- その他、ほとんどのSMモール内
- フィリピン全土のM Lhuillier支店の多くがDrop off pointとして機能
- 地方都市でも利用可能
- 送金サービスの店舗なので、見つけやすい
- Ninja Vanの集荷拠点
- 一部のセブンイレブン(限定)
- Lazada Station(専用施設)
Drop off pointの使い方:完全ガイド
ステップ1:注文が入ったら
- Seller Centerで注文を確認
- 商品を梱包(丁寧に!)
- 「Arrange Shipment」を選択
- 配送方法で「Drop off」を選択
- 最寄りのDrop off pointを選択
ステップ2:配送ラベルの印刷
これが最も重要です。Lazadaでは、配送ラベルを必ず印刷して貼り付ける必要があります。
自宅にプリンターがない場合、以下の方法があります:
- おすすめ:小型プリンター購入(メガモールなどで3,000-5,000ペソ程度)
- 近所のプリントショップで印刷(1枚5-10ペソ)
- 職場で印刷(可能な場合)
私の場合、メガモールで安価な小型プリンター(約4,000ペソ)を購入しました。毎回プリントショップに行く手間を考えると、すぐに元が取れます。
ステップ3:Drop off pointへ持ち込み
- 梱包した商品に配送ラベルを貼る(テープでしっかり固定)
- 最寄りのDrop off pointへ持参
- スタッフに「Lazada Drop off」と伝える
- 荷物を渡す
- 受領証(Receipt)を必ずもらう(重要!)
午後5時(17:00)までに持ち込めば、当日中にピックアップが保証されます。5時を過ぎると翌日扱いになる可能性があります。
ステップ4:追跡と確認
- Seller Centerで発送状況を確認
- 「Picked up」のステータスになれば成功
- お客様への配送が開始される
Drop off point利用時の注意点
よくあるトラブルと対策
1. Drop off pointが見つからない- Googleマップで検索しても出てこないことが多い
- 必ず公式のマップツールを使う
- 事前に営業時間を確認(SMモールは営業時間内のみ)
- 強力なテープを使う(ガムテープ推奨)
- バーコード部分は絶対に折らない
- 雨に濡れないようビニール袋で保護
- 地方都市ではM Lhuillierを探す
- どうしてもない場合は、Pick upを利用
- または、最寄りの都市まで行く
- 受領証がないと、紛失時の証明ができない
- 必ず写真を撮っておく
- Seller Centerのトラッキング番号でも追跡可能
Drop off point以外の選択肢
Drop off pointが近くにない場合、以下の選択肢もあります:
- Ninja Van Hub:Ninja Vanの集荷拠点に直接持ち込み
- J&T Express Center:J&T Expressの営業所
- Lazada Station:専用施設(主要都市のみ)
- Pick up:自宅集荷(コストは高いが楽)
実際の運営で気づいたこと・印象的だった点
無事に登録はできましたが、その過程でいくつか「おや?」と思った点や、フィリピンならではの気づきがありました。
1. Lazada Universityの充実っぷりに感動
セラーセンターにログインすると、「Lazada University」という無料のオンライントレーニングが山ほど用意されていました。もちろん全部英語ですが、内容は非常に実践的:
- 商品の魅力的な写真の撮り方
- 売れる商品説明文の書き方(SEO対策含む)
- キャンペーンの活用法(11.11、12.12など)
- 顧客対応のコツ(クレーム処理含む)
- 価格設定の戦略
- 在庫管理のベストプラクティス
- マーケティングツールの使い方
Lazada側もセラーを育てて、プラットフォーム全体を盛り上げようという意気込みを感じます。副業初心者にとっては、心強いサポート体制だと思いました。最初の1週間は、商品を出品する前に、まずLazada Universityで勉強することを強くおすすめします。
2. COD(代引き)文化との戦い
フィリピンは「COD(キャッシュ・オン・デリバリー=代引き)」が主流。商品が届いてからお客さんが配達員に現金を払う文化です。
これには以下のような特徊があります:
CODのメリット・デメリット
メリット:- クレジットカードを持っていない層にもリーチできる
- フィリピン人の多くがCODを好む
- 購入のハードルが下がる
- 商品を送ったのに受け取ってくれない(RTS = Return to Seller)リスク
- 売上金の回収サイクルが長い(約7-14日)
- 配送業者が現金を管理するため、紛失リスクも
実際、私も何度か「商品は発送したのに、お客さんが受け取らない」という事態に遭遇しました。往復の送料は自己負担になるため、けっこう痛い出費です。
3. 英語での顧客対応は避けられない
Seller Centerの操作はもちろん、お客さんからの問い合わせ(チャット)も基本的には英語(たまにタガログ語)です。
- Google翻訳を活用(英語⇔タガログ語)
- 定型文を事前に準備(「発送しました」「在庫切れです」など)
- Lazadaが提供するテンプレート返信を使う
- 難しい質問はLazada側のサポートに転送できる
英語に慣れていないと最初はストレスですが、定型的なやり取りが多いので、1-2週間で慣れます。
4. 梱包と発送が最大の労働
注文が入ったら、商品を自分で梱包し、配送ラベルを印刷して貼り付け、Drop off pointに持ち込む(またはPick upを待つ)必要があります。
これが想像以上に手間と時間がかかります:
- 梱包材の準備(段ボール、エアキャップ、テープなど)
- 商品の検品(破損がないか確認)
- 丁寧な梱包(お客様満足度に直結)
- ラベル印刷と貼り付け
- Drop off pointへの移動
月に10-20個程度なら問題ありませんが、50個、100個となると副業の域を超えます。その場合は、FBL(Fulfillment by Lazada)という倉庫サービスの利用を検討しましょう。
5. レビューとレーティングの重要性
Lazadaでは、お客様からのレビュー(星評価とコメント)が非常に重要です。
⭐ レーティングの目標
- 目標:4.5以上(5つ星満点)
- 4.0以下になると、検索順位が下がる
- 3.5以下だと、ほぼ誰にも見られない
- 新規セラーは最初の10件のレビューが最も重要
良いレビューをもらうコツ:
- 商品説明を正確に書く(誇張しない)
- 梱包を丁寧に(プチプチで保護、箱が潰れないように)
- 発送を迅速に(注文から24時間以内がベスト)
- 問い合わせに素早く丁寧に対応
- 万が一トラブルがあっても、真摯に対応する
課題と現実:最大の難関は「何を売るか」問題
さて、アカウント登録という第一関門は突破しました。しかし、ここからが本当のスタートです。副業としてLazadaを運営していくには、大きな課題がいくつかあります。
1. 最大の課題:「何を売るか?」
登録はできても、売るものがなければ始まりません。これが一番難しい…。
フィリピンのマーケットは、中国からの激安商品で溢れかえっています。同じ土俵で価格競争をするのは、個人副業では無謀です。
考えられる戦略
- フィリピンでは手に入りにくい日本の高品質な商品
- 文房具(無印良品、Pilot、UNI、TOMLBOWなど)
- 化粧品・スキンケア(Hada Labo、MELANOCCなど)
- アニメグッズ・フィギュア
- 日本のお菓子(Kit Kat、Pocky、抹茶系)
- 調味料(だし、味噌、醤油の高級品)
課題:仕入れコストと輸送コスト(関税含む)、競合が多い
戦略2:フィリピン国内での仕入れ- 現地の卸売市場(Divisoria、168 Mall、Greenhillsなど)で安く仕入れる
- フィリピン人のセラーは皆やっている
- 地方の特産品を仕入れて都市部で販売
課題:目利きと体力が必要、現地語が有利
戦略3:ハンドメイド作品- 自分で作ったアクセサリーやクラフト品
- 独自性を出せる
- 材料は現地調達可能
課題:需要があるか未知数、大量生産が難しい
戦略4:中古品・リサイクル品- 私が実践:購入したゲームを主に販売
- フィリピン人は中古品に抵抗が少ない
- PS4/PS5ゲーム、Switch、レトロゲームなど
- スマホ、ノートPCの中古も需要あり
課題:仕入れ先の確保、商品状態の管理
私の実践例:ゲーム販売
私の場合は、購入したゲームを主に売っていました。フィリピンではPS4/PS5のゲームが高価(新品3,000-4,000ペソ)で、中古市場が活発です。
- 日本で安く購入したゲームを持ち込み
- クリア後、現地で販売
- 購入価格の50-70%で売れることが多い
- 人気タイトルは需要が高い(FIFA、NBA 2K、God of Warなど)
2. 利益率とコスト構造
実際にどれくらい稼げるのか?現実的な数字をお見せします。
コスト構造の例(500ペソの商品販売)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 販売価格 | 500ペソ |
| Lazada手数料(3%) | -15ペソ |
| 配送料(Drop off) | -40ペソ |
| 梱包材費 | -10ペソ |
| 商品原価 | -300ペソ |
| 純利益 | 135ペソ(約400円) |
| 利益率 | 27% |
月に50個売れば、月収6,750ペソ(約2万円)。これが副業としてどう評価するかは、人それぞれですね。
3. 在庫リスクと資金繰り
物販の宿命ですが、在庫を抱えるリスクがあります:
- 売れ残った商品の保管場所
- トレンドが変わると売れなくなる
- 初期投資(仕入れ資金)が必要
- CODの場合、入金まで時間がかかる
Lazadaの入金サイクルは約2週間に1回。しかも、COD(代引き)の場合はさらに遅れることも。運転資金をしっかり確保しておく必要があります。
4. 競合との差別化
Lazadaには何万人ものセラーがいます。検索結果の1ページ目に表示されることが、売上に直結します。
差別化のための戦略
- 商品写真のクオリティ
- スマホでも良いが、明るく綺麗に撮る
- 複数枚の写真(最低5枚、最大8枚)
- 商品の特徴が分かる角度
- 実際の使用シーンの写真
- 商品説明文の充実
- SEOを意識したキーワード配置
- スペック・仕様の詳細
- 使い方・注意点
- 英語とタガログ語の両方で記載
- 価格設定
- 競合より少し安く設定
- キャンペーン時の割引戦略
- バンドル販売(セット販売)
- 迅速な発送
- 注文から24時間以内に発送
- 「Fast Shipping」バッジがもらえる
- 優れた顧客対応
- チャットには30分以内に返信
- 丁寧で親切な対応
- 問題解決能力
よくある質問(FAQ)
- 日本の文房具(品質が高く評価される)
- スマホアクセサリー(需要が安定)
- 日本のお菓子(差別化しやすい)
- 化粧品・スキンケア(日本製は人気)
まとめ:Lazada副業、おすすめ度は?
フィリピン在住で、Lazada副業に興味がある方に向けて、実体験を元に詳しく解説してきました。最後に、まとめとおすすめ度をお伝えします。
向いている人
こんな人におすすめ
- フィリピン在住で、現地銀行口座と電話番号を持っている
- 英語での読み書きや顧客対応に抵抗がない(完璧でなくてOK)
- フィリピンで「これが売れるかも」という商材のアイデアがある
- コツコツとした在庫管理や梱包作業が苦ではない
- 月2-3万円程度の副収入を目指している
- フィリピンペソで収入を得たい(円安対策)
- 物販ビジネスに興味がある
難しいかもしれない人
慎重に検討した方が良い人
- 英語が本当に苦手な人(Google翻訳でも対応が難しい)
- 何を売っていいか全くアイデアがない人
- すぐに大きな金額を稼ぎたい人(最初は月数千ペソ程度)
- 在庫を持つリスクを取れない人
- 細かい作業が苦手な人
- フィリピン滞在が短期(数ヶ月)の人
最終結論
🎯 私の総合評価
おすすめ度:★★★★☆(5つ星中4つ)
結論として、「フィリピン在住の個人が副業を始める入り口としては、非常に魅力的」だと思います。
理由:
- 登録のハードルが低い(パスポートでOK、法人不要)
- 市場が急成長中(年20%以上)
- 教育プログラムが充実(Lazada University)
- Drop off point活用でコスト削減可能
- フィリピンペソで収入を得られる(円安対策)
- ただし、「何を売るか」の戦略が最重要
- 最初から大きく稼ぐのは難しい
- 英語対応と梱包・発送の手間は覚悟が必要
最初の一歩:アクションプラン
「やってみたい」と思った方は、以下のステップで始めてみてください:
- まず情報収集(この記事を何度も読み返す、Lazada Philippinesで売れ筋商品を研究)
- 必要なものを揃える(フィリピン銀行口座、電話番号、パスポート、小型プリンター)
- セラー登録(Lazada Seller Centerから)
- Lazada Universityで学ぶ(最低10時間は勉強)
- テスト販売(まずは5-10個の商品から始める)
- 改善と拡大(うまくいったら在庫を増やし、新商品を追加)
最後に
フィリピンで生活していると、「円安がキツい…」「ペソ収入が欲しい…」と感じることが多いですよね。私もその一人でした。
Lazada副業は、完璧な解決策ではありませんが、一つの選択肢として非常に有望だと感じています。最初は月数千ペソかもしれませんが、コツコツ続ければ、月数万ペソの副収入も夢ではありません。
何より、「フィリピン市場で商売をする」という経験は、この国で暮らす上で非常に貴重な学びになります。現地の人たちの購買行動、物流の仕組み、ビジネス文化…すべてが新鮮で面白いです。
この記事が、フィリピンで副業を考えている方の一助になれば幸いです。質問があれば、コメント欄でお気軽にどうぞ!
関連記事(今後執筆予定)
- フィリピンで開設できる銀行口座の比較
- Shopee vs Lazada:セラー視点での徹底比較
- Lazadaで売れる商品リサーチの方法
- Drop off point完全マップ(メトロマニラ版)
- FBL(Fulfillment by Lazada)の使い方
最終更新日:2026年2月13日
※ 本記事の情報は執筆時点のものです。Lazadaのポリシーや手続きは変更される可能性がありますので、最新情報はLazada Seller Centerで必ずご確認ください。